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CD
楽譜
その蓮(はちす)を埋めるもの
作詞
-
作曲
藤木和人
唄
安倍泰明(石田彰)
失うものはない。私は何も持たぬから。
これはただの器、私は、洞(うろ)だ。
お師匠の余剰な陰の気を受けるだけのもの。
このまじないが、私を唯一この世につなぎとめるもの。
ずっと、そう理解していた。
あの不可思議なものを受けるまで。
――心のかけら。
それはあるはずのないもの。
他の誰のものが見つかっても。
決して私にだけは見つからないはずのもの。
私には何もない。
だからなくなることはなく、戻ってくるはずもない。
……はずだった。
最初のかけらを得た時のことを。
お前に語るのは難しい。
「ない」ものが「ある」状態になる不可解さ。あのク触感。
気が集まり、痛みにも似た熱を持つ。
流れ込む。 私に。留めることなどはできない。
心のかけらは。
私に与えられた「器」という意味を否定した。
私はそれを理解できなかった。
次いで覚える、その理不尽さと、それに対する怒り。
自分が、自分の考えているものと異なる存在だと知ること。
そんなことはあり得ないと、そう思ったのに。
心のかけらは、私の浅慮を打ち砕け。
二つ、同時に飛び込んで、一息に己を侵食する。
指先にまであふれるような痺れ。
「恐怖」ですらない。
「絶望」、そんな名前だ。
お前が望むなら、その望みを叶える。
それだけのはずだったのに。
なぜ。「願う」のか
「絶望」、それは己の浅ましさを知ることだ。
お前の中に、
自分の存在の意義を留めおきたいと願う、その浅ましさ。
一つは光、一つは怒り、そして、絶望。
…では四つ目は?
「この理解できぬ四つ目のかけらは、お前を穢すかもしれない」
だからお前から離れたのに――
他ならぬお前が、私に教えた。
四つ目の心のかけらの意味を。
思えば、あれはお前が私にくれた
大切なものばかりなのだろう。
お前の声は私の中に降り積もり、
それは「暖かい」ということを知る。
絶望を希望に変えることを。
お前の指が暖かいことを、
お前の心が優しいことを、
己の中に光があることを、
――心があることを。
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安倍泰明(石田彰)さん『その蓮(はちす)を埋めるもの』の歌詞
ソノハチスヲウメルモノ
words by ナシ
music by フジキカズト
Performed by アベヤスアキイシダアキラ
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