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アクセス回数:43回 リリース日:2012年10月17日
ベテルギウス
作詞 藤巻亮太 
作曲 藤巻亮太
藤巻亮太
木星軌道ほどの大きさで
ベテルギウスの孤独は膨れ上がった
丁度その頃 地球の裏側まで
トンネルを掘って自分を探しに行ったけど
夜明けを待たずに 影とはぐれた

手紙にはこうあった もう探さないで下さい
そういう訳にもいかずまた追いかけた
違う国から国へ 別の街から街へ
本当の自由を手にする旅に価値はあるか
その星を見上げて

そう問いかけた いつからだろう
凍りついた魂をとかす様に

自販機で冷やした心を取り出して
飲み込んだけれど埋まらない喉の奥の砂漠で
僕らの言葉が影になって逃げてく そうやって
いつまで闇に自分を葬り去ってゆくだろう

昼も夜もなく火の玉になって
ベテルギウスはオリオンを飛び出した
何億光年先の僕らの兄弟も
水蒸気になって宇宙にばらまかれた
記憶の砂埃

まき散らして草原を揺らせ
命の風に生まれ変われ

未確認飛行物体に連れて行かれた
僕の影がその星の上 目撃された朝に
光の速さで走って捕まえた
その顔はまるで暗い海の底に湧く真水だった

いくつになっても自分自身と
抱き合えるかな 遅くないかな
喉の奥で影の声が枯れてしまう

誕生日間近のおやすみの言葉も
真夏の空を切り裂く雷鳴の音さえも
こだまする 弾ける 途切れる さすらう
明日の朝 目覚めと共に僕らの背中の向こう側で一つ
星が出来る やがて滅ぶ 影は僕で 僕が影だ
光一つ 闇も一つ 込めて 混ぜて 生まれてきた

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