キーワード歌詞検索はこちら
コメントを書く
コメントを見る
CD
楽譜
アクセス回数:26回 リリース日:2021年6月2日
遙か先の君へ
作詞
コヤマヒデカズ
作曲
コヤマヒデカズ/純市/有田清幸
唄
CIVILIAN
5021年6月2日
ついに最後の電波塔が、太陽の熱と光線によって機能不全に陥りつつある。
これが焼け落ちれば、いよいよ僕らは外界から完全に遮断され、
今度こそ完全にこの世界から孤立することになるだろう。
かつて海底ケーブルや人口衛星や無数の電波塔によって世界中に張り巡らされていた電波の糸は、
今はもう、この場所を除いてすべてが壊れ、使い物にならなくなった。
ここ以外の人間が無事でいるのかどうかすらも、ここからではよく分からない。
いま思えば、兆候はそこかしこにあったのだと思う。
戦争の後遺症か、行き過ぎた科学の代償か、自然の猛威か、あるいは神の思し召しか、
原因が何だったのか、それはもう誰にも分らない。調べる術ももうここには無い。
ひとつだけ確かなのは、僕らの命運は、どうやらここで途絶えるということだけだ。
ある日を境に、地球は太陽の公転軌道から外れ、
少しずつ少しずつ、太陽に近付き、太陽に飲み込まれるルートを辿り始めた。
泣き喚く人、跪いて祈る人、自暴自棄になる人、理性的であろうとする人、
世界中から阿鼻叫喚が聞こえ、そのあと少しずつ終わりはやってきた。
今や地平線を覆いつくすほどに近付いた、あの巨大な赤い星は、
今まで与えてきた恩恵を全て返せと言わんばかりに、殺人的な熱と光を地表にまき散らしている。
防護服無しではもう一歩も外へ出られない。ここだっていつまで耐えられるのか分からない。
かつて触れ合った人々は何処にいるのだろうか。薄暗いシェルターの中でこれを書いている。
少なくとも、私が生まれた時から世界はこうだった。顔を覆ったフェイスシールド越しに見る空が、いつも通りの私の空だ。
世界は全て紙一重のバランスで成り立っている。地球に生命が生まれたことも、
そこから人類が生まれたことも、偶然地球が太陽の周りを回り続けたことも。
それなら今こうして私達が直面している世界も、危機も、ほんの僅かなボタンの掛け違いでしかないのかもしれない。
私達の世界はもともと不確かだ。何がどうなっていつ日常が崩れても、何も不思議ではない。
それでも、私は思う。なぜ今なのですか。なぜ私達なのですか。なぜこんなことになったのですか。
世界を元に戻してください、神様。
遥か先の君へ
どうか忘れないでいて
2021年6月2日
僕等がここに居たことを
©2001~ Interrise Inc. All Rights Reserved
「
うたまっぷ
」では、著作権保護の観点より歌詞の印刷行為を禁止しています。
CIVILIANさん『遙か先の君へ』の歌詞をブログ等にリンクしたい場合、下記のURLをお使いくださいませ。
或いは、下記タグをコピー、貼り付けしてお使いください。
CIVILIANさん『遙か先の君へ』の歌詞
ハルカサキノキミヘ
words by コヤマヒデカズ
music by コヤマヒデカズジュンイチアリタキヨユキ
Performed by シヴィリアン
・
2013年歌詞ランキング500
・
アニソン歌詞アプリ
・
歌詞アプリ for iPhone
・
歌詞アプリ for Android
TOPへ
│
作詞スクール
│
歌詞検索
│
歌詞全文検索・フレーズ検索
│
自作歌詞
│
愛ことば便
│
アーティストクリップ
│
うたまっぷインディーズ
│
俳句・川柳
本日の注目歌詞
│
自作歌詞交流
│
音楽交流・ファン広場
│
楽曲・歌詞コメント集計
│
お問合せ
│
歌詞リクエスト
│
音楽関係リンク
│
サイトについて
│
プライバシーポリシー