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ＣＤ

楽譜

アクセス回数：92回リリース日：2021年3月10日

かかと着く頃には

作詞	狐火
作曲	観音クリエイション
唄	狐火

定時さす時計の針折りたたむフラストレーションを丸めたネクタイ
袖机にピンポイントむき出しの感情を元あった場所に
それでいて引き出しの奥から取り出したSEIKOのダイバーウォッチ
CD-R自分に言い聞かせ言葉散らかす日々
タイムカードが示す押し黙った毎日を連想喧騒に耳塞ぐも
何も聞こえない田舎町が目を閉じると
明日に備え革靴を磨く日曜の夜
ピカピカになったつま先に映るくたびれた自分
二日酔いの千鳥足気取り
蹴り上げた石ころ自分がいた位置すら 0にしたがる
心落ち着かせ「これでいい」と思う事のハードルの高さに肩落とし
バカらしい行ったり来たり一周まわるのに約5年
それでも、自分は変わらず続けて行ける覚悟でバースを込める

かかとアスファルト着く頃何かが変わる
いい意味で教えてあげる勝ち上がり方というよりも
何もない所から武器を作る方法を
「お先にどうぞ」先攻でも後攻でも変わらない連戦連勝
自分を生かすも殺すも自分次第なんでしょう
ひざついて頭抱えよぎる「後退」の二文字を
何千倍の言葉数で黙らせて牽引する第一線を

あの日の『うつ病ラップの金字塔』は
遠い昔見た蜃気楼自己紹介で震えた手のひら
じっと滲んだ汗がミラーボールを反射して光る
落ち込んでいたファンだったあの子が5年後、彼氏を連れてライブに来た
「もう狐火を聴かなくなったけど、近くでライブするの知って来てみたよ」
「ありがとう、そっちは元気そうで、ビールでもご馳走するよ彼氏の分もね」
手を繋ぎ帰って行く一周回ってまた会いに来てくれるかな
次に会う時はきっと家族になっているのかな
そんな事を思いながら重いドアを閉めてまた刻むシワに笑いジワ
あがいてたその過程で通り過ぎた日々が
色鮮やかに光った瞬間を見た
循環してくる血液が地団駄により一瞬で心臓に駆け上がって来る様だった
続けている実感した

かかとアスファルト着く頃何かが変わる
いい意味で教えてあげる勝ち上がり方というよりも
何もない所から武器を作る方法を
「お先にどうぞ」先攻でも後攻でも変わらない連戦連勝
自分を生かすも殺すも自分次第なんでしょう
ひざついて頭抱えよぎる「後退」の二文字を
何千倍の言葉数で黙らせて牽引する第一線を

つま先から歩き出す次の一歩無敵でも素敵でもない
ささやかな不敵で不器用な自由答えより先に理由を探す
低姿勢で差し出した薄い名刺1枚の重みを
狐火って二文字を掲げ背負ってく「世界が動くオレが韻踏まないと」
ライミングよりもサンプリングするタイプのMC
虚像よりもキョトンとするお客さんの顔を見に来た
死ぬように生きるならいつか生きる様に死にたい
奥の奥にわずかな光を灯し続け万人受けは安心の受け皿かもしれない
常に一線を前に進める斬新を知りたい
後ろには誰も付いて来てはいない前にも誰もいない
それでも、仲間に入れてくれた
最後のビーボーイパーク土砂降りの中
膝を着いて飲んで缶ビールの味を忘れないうちにまた一歩前へ

かかとアスファルト着く頃何かが変わる
いい意味で教えてあげる勝ち上がり方というよりも
何もない所から武器を作る方法
「お先にどうぞ」先攻でも後攻でも変わらない連戦連勝
自分を生かすも殺すも自分次第なんでしょう
ひざついて頭抱えよぎる「後退」の二文字を
何千倍いや何億倍の言葉数で黙らせて
このジャンルには何年経とうが何周まわろうが
狂った様にアルバムを出し続けるラッパーがいるから

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